徹底解説 オウンドメディアとは?メリット・デメリットと成功要因

更新:2020年6月17日

オウンドメディアという言葉が業界問わず一般的になりつつありますが、具体的にどういったものを指し、どのようなメリット・デメリットがあるかを理解していますか?

この記事では「オウンドメディアとは何なのか」「オウンドメディアのメリット・デメリット」といったことや「成功するために必要な要因」について解説していきます。

オウンドメディアとは?

オウンド(Owned)は「所有する」、メディア(Media)は「媒体」という意味で、オウンドメディアは「自社で所有するメディア」を指します。会社ホームページ・ブログ・TwitterやFacebookのSNSアカウント・会社パンフレットなどが該当します。

しかし、一般的に使われているオウンドメディアは「ユーザーに有益な情報を発信するWebマガジン」などを指すことが多いです。

オウンドメディアはトリプルメディアの1つ

「オウンドメディア」は「トリプルメディア」という消費者と接触するメディアを3つに分類したものの1つになります。

残りの2つを「ペイドメディア」「アーンドメディア」といいます。この3つのメディアをうまく連携させることで大きな効果を生み出すことができます。

ペイドメディアとは?

「ペイド」とは「お金を払う」という意味で、費用を払うことで広告を掲載できるスペースを設けているメディアのことを指します。具体的にいうと、テレビ・ラジオ・ヤフーやグーグルの広告などが該当します。

広告の出稿には多くの費用がかかりますが、即効性があり、潜在顧客や自社に興味を持っていない顧客に対してもアプローチをすることができます。

アーンドメディアとは?

アーンドメディアは消費者が情報の起点となるTwitterやFacebookなどのSNSや口コミサイトなどを指します。

アーンドとは「獲得する」という意味で、SNSや口コミサイトを通じたユーザーの声で信頼を獲得するという役割があります。

オウンドメディアの目的の例

もう少しオウンドメディアについて詳しく説明していきます。オウンドメディアの目的の例を2つ紹介します。

目的①潜在顧客を集めて商品やサービスを知ってもらう

どれだけ商品やサービスが充実していても、認知してもらわなければ購入してもらうことはできません。集客の手法として一般的なものに広告がありますが、もう1つの入り口としてオウンドメディアを運営することでより幅広く集客をして売上UPにつなげることができます。

目的②企業や商品のブランディングをおこなう

専門性の高い情報や商品に関するコンテンツなどを発信していくことで、顧客に企業や商品に対して良いイメージを持ってもらい、最終的に商品の購入やサービスの利用につなげていくことができます。

オウンドメディアのメリット

ここからはオウンドメディアのメリットについて解説していきます。

メリット①作成したメディアは資産として永続的に利用可能

オウンドメディア内で作成した記事や動画などのコンテンツは、資産として蓄積されていくため、半永久的に集客につなげることができます。

広告の場合、費用を払って広告を出稿している期間しか集客効果が見込めず、SNSの場合は、投稿は蓄積されますが過去の投稿をさかのぼって閲覧されることは多くはありません。

それに対してオウンドメディアの「永続的に過去のコンテンツでも集客につなげることができる」という点は大きなメリットといえます。

メリット②ブランディング効果が大きい

専門性の高い記事を蓄積することで、ユーザーが定期的に訪問して記事を読む状態を作ることができます。また、専門性の高い有益な情報を発信することで、企業への信頼性が大きく高まるためブランディングへの効果が大きいです。

メリット③顧客のロイヤルティアップに繋がる

専門性の高い有益な情報を発信することで、顧客と定期的な接点を取ることができるようになり、顧客ロイヤルティの向上が見込めます。

ロイヤルティが高まると「他社と比較されなくなる」「定期的に商品の購入やサービスの利用が見込める」などの効果があります。

メリット④企業の好感度が上がり、採用活動の効率が上がる

オウンドメディアで企業に良いイメージを持ってもらうことができれば、広告費をあまりかけなくても就職や転職の応募数が増えて、採用にかかる費用を削減することにつながります。

また、オウンドメディアでは企業の理念や社風などを効果的に伝えることができます。会社の雰囲気や考え方にマッチした人からの応募が増え採用の手間が削減できる可能性があります。

メリット⑤会員登録の機能を設けることでユーザーの情報を得られる

オウンドメディア内で会員登録の機能を設けることで、顧客の情報を集めることができ、商品の開発や改善に活かすことができます。

オウンドメディアのデメリット

次にオウンドメディアのデメリットについて解説していきます。

デメリット①効果が出るまでに時間がかかる

オウンドメディアの主な流入経路の1つである「検索エンジンからの流入」で効果を出すには時間がかかります。一般的に検索エンジンで上位表示するには最低でも3ヶ月かかると言われており、短期間で集客につなげることは難しいです。

SNSや広告を活用することで、短期間で集客につなげることはできますが、コンテンツが充実していなければ、せっかく集客してもすぐに離脱してしまいます。

訪れたユーザーに満足してもらえるようなサイトにするには、一定数のコンテンツを作成する必要があるため、効果を出すには時間がかかるといえます。

デメリット②ノウハウや専門的な知識が必要

オウンドメディアで効果を上げるには、作成したコンテンツを検索結果で上位表示することが重要になります。そのためには「正しいキーワード選定」や「効果的な内部施策」などのSEOに関する知識が必要となります。また、「どのようなコンテンツがSNSで拡散されるのか」といったノウハウなども求められます。

社内にこういったノウハウや知識を持った人材がいる場合は問題ないですが、いなければ「採用・教育」もしくは外部に依頼するなどの必要があります。

デメリット③難易度が高くなってきている

昔と比べて様々な業界でオウンドメディアに参入する企業が増えたことで、難易度が年々上がってきています。

同じようなサービスや商品を提供している企業が、オウンドメディアを運営していて狙っているキーワードが被っている場合、その企業が作成しているコンテンツよりも良いものを作らなければ、検索結果上位に表示することは難しいです。

また、もし仮に同じコンテンツを掲載した場合、より昔から運営しているサイトのコンテンツの方が上位に表示される傾向にあります。

こういった理由からオウンドメディアの難易度は上がってきており、新規参入は難しいのが現状です。

デメリット④コンテンツの質が低いと評判を下げる可能性がある

オウンドメディアで発信している内容がわかりにくかったり、間違っていたりすると企業の評判を落とす可能性があります。

ユーザー目線に立ち、ユーザーにとって有益で正確な情報を発信していくことが重要です。

オウンドメディアが注目される3つの理由

広告での集客に限界がきている

バナー広告のクリック率は以前と比べて、大きく低下してきています。こうなった原因としてユーザーが、広告を邪魔なものであるとして嫌うようになったことが考えられます。

これに対してオウンドメディアは、ユーザーが自発的に調べて閲覧しているため、コンテンツが検索ワードとマッチしていれば、しっかりと見てもらうことができ、嫌われるようなこともありません。

SNSからの集客の重要性が高まった

SNSは、今では誰もが使っているのが当たり前で、SNSから効率的に集客することが売上UPには欠かせない時代になってきています。

オウンドメディアとSNSは相性が良く「オウンドメディアで良いコンテンツを作りSNSにUPしてシェアしてもらい集客につなげる」といった使い方が非常に効果的です。

こういった背景から、SNSとセットでオウンドメディアの需要は高まってきています。

グーグルの検索アルゴリズムの変化

かつてのグーグルの検索アルゴリズムは、外部からのリンクが多さを重視しており、リンクが多ければ上位に表示することができていました。そのため、お金を払ってリンクを貼ってもらうことで効果を上げることができました。

しかし、現在はサイトのコンテンツをはじめとした、内部的な要因が重視されるように変化しました。

こういった変化から、質の高いオウンドメディアを作れば「検索で上位表示」「SNSでシェアもされやすい」「ユーザーからの評価が高まる」といったメリットの多い環境ができたため、オウンドメディアが重要視されるようになりました。

オウンドメディアで成功するには?

オウンドメディアで成功するためには、事前に「目的」と「ターゲット」を明確に決めておくことが重要です。

具体的な数値で明確な目標を決めよう

目標とは例えば、オウンドメディアを運営することで「売上を◯万円伸ばしたい」「訪問数を◯人増やしたい」といったことが該当します。目標を具体的な数値でを明確にすることで、目標を達成するために必要な「訪問者数」や「コンテンツ数」などを設定することができます。

この「訪問者数」や「コンテンツ数」などの数値の設定は、経験と知識が必要となってきます。適した人材がいない場合は、オウンドメディアに強い実績のある企業に依頼することでオウンドメディア成功に繋がるでしょう。

適切なターゲット選定をしよう

目標設定と同様にターゲット選定もオウンドメディアの成功には欠かせません。

ターゲットを明確にすることで、最適な施策やキーワードを選ぶことができるようになります。ターゲットの選定には、過去の顧客データはもちろん、将来顧客になる潜在ユーザーがどのようなことに興味があるかまで徹底的に分析しましょう。

オウンドメディアを運営して永続的資産を作ろう

オウンドメディアとはトリプルメディアの1つで、他のペイドメディアとアーンドメディアとうまく連携させることで効果を最大化することができます。

専門的な知識が必要であったり、難易度が高いなどのデメリットはありますが、うまく運営できれば資産として永続的に使えたり、企業の好感度アップにつながるといった大きなメリットがあります。

専門的な知識や経験を持つ人材のいない企業には、参入のハードルは高いですがオウンドメディアが成功した場合のメリットは非常に大きいです。実績のある企業への依頼も視野に入れて、検討してみると良いでしょう。

オウンドメディアを立ち上げ成功させるまでの全工程

1.オウンドメディアとは

オウンドメディアに関する基礎情報から実践に必要な
ポイントを網羅。一冊でオウンドメディアの基礎をマスター

2.オウンドメディア構築

オウンドメディアを立ち上げる際に必要なステップを解説
見落としがちな落とし穴の対処法も記載

3.オウンドメディア運用

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オウンドメディアを立ち上げ成功させるまでの全工程

オウンドメディアに関する基礎知識から実践に必要なポイントを網羅。新しく立ち上げ効果的に運用し大きく成長させるコツをまとめています。

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